勤務スタッフ

獣医師

■札幌夜間動物病院に勤務する動機は?

神奈川県の動物病院にて約5年勤務し、内科診療に主に従事してきました。夜間診療も行っている病院であったため救急疾患に出会うことは多かったのですが、自分の知識、経験不足などにより助けることが出来ない症例もやはりいました。その中で救急医療、集中治療に力を注いでいる札幌夜間動物病院を院長である川瀬先生の講演で知り、もっと自分にもできることはまだたくさんあるのではないかと思い、実習にきたことがきっかけになります。実習の中で救急疾患に対する治療だけではなく、先ず患者の状態を身体検査から迅速にトリアージする技術に感銘を受けて就職しました。

■1年間勤務して経験してきたことは?

北海道内で夜間診療を専門に行っている唯一の病院であるため、様々な症例が平均15件/日、多い日で20~30件/日ほど来院します。異物誤食などの軽症患者から重積発作、肺水腫、敗血症などの様々な重症患者が来院され、基本的に経過や投薬歴は不明瞭なことが多いです。そのような様々な症例に対して、身体検査を丁寧に行うことでトリアージから必要な検査、処置を迅速に行う技術を身につけることができました。一見基本的に思える身体検査ですが重症患者に対して最もストレスを与えることがなく、最も診断に有用な検査であることを実際の臨床例から学ぶことができました。
また以前の病院では手術にたずさわることが無かったのですが、帝王切開、胃捻転、脾臓破裂、子宮蓄膿症、横隔膜ヘルニアなどの手術を指導医のもとに学ぶことができました。そして基本的に救急外科症例では循環状態が不安定であるため動脈留置を設置した上での麻酔管理なども学ぶことができました。

■夜間動物病院に勤務する生活は?

勤務日数は週4日勤務、3日休みであり、勤務時間は21時から5時までになります。基本的に残業は少なく、日中の業務もないため自由な時間は多いです。最初は夜間勤務に体が慣れない部分はありますが、一般病院より休みが多いため肉体的には楽だと思います。

■どのような人が札幌夜間動物病院に向いている?

ヒトの救急病院では『全ての医師は救急科専門医であるべき』と言われており、獣医療においても同様であると思います。救急患者は夜にだけ訪れる訳ではなく、日中の病院でも出会うことは十分にあるため、無駄な経験になることは絶対にないです。また自分の様に外科、麻酔に苦手意識を持っている人も指導医のもとで基礎から学ぶことができます。そして院内セミナー、症例検討会が定期的に行われるため、分からないことが分からないままにならず、沢山の知識が得られます。
今の状況に満足せず、もっとできることが少しでもあるのではないかと思われている意欲的な先生であれば経験や資格の有無に関わらず札幌夜間動物病院には向いていると思います。

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