輸血について

※輸血を受けるにあたって以下の文章をお読み頂き、ご理解の程よろしくお願いします。

輸血の流れ

身体検査
体重・心拍数・呼吸数などの一般状態を確認します

血液検査
交差適合試験・血液型検査で副反応がないか確認します

輸血前
副反応軽減目的に、抗ヒスタミン薬などの注射を行います

輸血
少量から開始し、副反応が起こらないか段階的に輸血します

輸血量に関して

体重1kgあたり 約10〜20ml

*基礎疾患や使用目的により輸血量は異なります

輸血のリスクについて

 ※まれに以下の副反応が認められる可能性がありますので、該当する場合にはすぐに受診してください                         

急性免疫反応

輸血開始から24時間以内に起こる早いアレルギー反応
溶血反応(血尿や貧血)・紅斑・蕁麻疹・嘔吐・ぐったり
心肺停止などのアナフィラキシーショック

遅発性免疫反応

輸血後4~14日程度で認められる遅いアレルギー反応
溶血反応(血尿や貧血)や紫斑などの症状

急性非免疫反応

輸血負荷による胸水・腹水・肺水腫
抗凝固剤に対しての中毒反応
その他、細菌感染や低体温症などの症状

遅発性非免疫反応

供血動物からの血液を介した感染症
※輸血中は、副反応が発生しないよう常に看視を行い、異常が認められる場合は輸血を中止し、適切な治療を実施します。

 

*参考資料:日本獣医輸血研究会ホームページガイドラインより
URL: https://www.jsvtm.org/